車に使われているエンジンオイル、工場などで使われている作動油などの鉱物油、水溶性切削油など、廃油を回収もしくは買い取り、再生重油に精製しています。この再生重油を、当社「汚泥リサイクル施設」の燃料として使用することで、資源の有効活用を実現しています。

水溶性切削油の廃油を、水と浮上油に分離して処理します。

水溶性切削油の廃油を、水と浮上油に分離して処理します。

エンジンオイルなどの鉱物油は水分を含んでいないためそのまま廃油加温施設で、再生重油に精製されます。
水溶性切削油の廃油は、水の中に油が溶け込んでいる状態であり、このままでは精製することができません。そこで油水分離施設で薬品処理などを行い時間と工程をかけて水と浮上油に分離します。ここまでが油水分離の前処理になります。

濃縮蒸留機、生物処理などにより、クリーンな水にしてから放流します。

濃縮蒸留機、生物処理などにより、クリーンな水にしてから放流します。

油水分離の後処理は、分離した水の不純物を取り除きクリーンにする工程です。当社では2022年9月に「濃縮蒸留機」を導入し、この工程の時短と高分離化を図っています。濃縮蒸留機は分離した水に熱を加えて水分を飛ばし、結露させて水分だけを回収します。しかしこの水の中にも微量な不純物(ノルマルヘキサン等)が含まれています。そこで生物処理を行いクリーンな水に変え、下水に放流しています。

廃油を再生して、自社工場の燃料としてリサイクルしています。

廃油を再生して、自社工場の燃料としてリサイクルしています。

廃油加温施設は、廃油を再生重油に精製する施設です。エンジンオイルなど車関連の事業所から出る廃油(鉱物油)と、油水分離施設で水と分離された浮上油をこの施設で再生しています。
最終的に再生された油は、バージン油に匹敵するほどの上質な重油になります。当社ではこの重油を汚泥リサイクル施設の燃料として使用しています。

1000か所以上のお客様と契約を結び、含油廃水の処理を承っています。

1000か所以上のお客様と契約を結び、含油廃水の処理を承っています。

ガソリンスタンドや自動車修理工場などにある油水分離槽から出る含油廃水などは、前処理設備で、水と油及び固形分に分離されます。
分離された固形分は、焼却処理を経て埋め立てられます。水分は、生物処理、化学処理などを行い、環境基準をクリアした状態で天竜川に放流されます。
現在当社では、長野県及び近県の自動車ディーラー様、ガソリンスタンド様、自動車修理工場様など1000か所以上のお客様と契約を結び、無機性汚泥の処理を承っています。